奥さんを育児ノイローゼで半年休職させてしまった経験から、奥さんのストレス解消はダンナが積極的にリードした方がいいとの結論に至りました。
奥さんの家事育児負担が大きいけどどうしていいか分からない、というダンナ向けに、どの家庭でも簡単にできるストレス解消法をまとめました。
奥さんのストレス解消を、ダンナがリードするべき理由
子供・自分のことで精一杯で考える余裕がない
とにかく奥さんは家事育児に追われがちです。
例えば朝は戦場です。
洗濯物の取り込み、簡単に掃除、お風呂を洗う、朝ごはんを作る、食べさせる、食器を片付ける、洗う、トイレに行かせる、オムツを替える、着替える、着替えさせる、歯を磨く、磨かせる、出社・通園の身支度、保育園に説得(おやつを持たせる)、靴を履かせる、自転車に乗せる、保育園に向かう…があります。
夕方から寝るまでは地獄の忙しさです。
保育園のお迎え(帰るのを嫌がる子供を説得)、自転車に乗せる、家に帰る、自転車から下りて逃走する子供を捕獲する、家に入る、手を洗わせる、夕飯を作る、夕飯の説得、食べさせる、食器を片付ける、洗う、お風呂のお湯をためる、脱がす、脱ぐ、お風呂に入れる、体や髪を洗う、着替える、着替えさせる、髪を乾かす、歯を磨く、磨かせる、トイレに行かせる、寝る説得、ふとんに入る、絵本を読む、子供を寝かしつける、残った家事の片付けをする、寝る…
ざっと挙げてもこれだけの家事育児があり、このほとんどを奥さんが負担している家庭が多いのではないでしょうか。
これだけ忙しいと目の前のことをこなすのに精一杯で、気付いたら一日が終わります。どうやってリフレッシュするかを考える余裕がありません。
自分で体調管理ができない状況に追い込まれてしまいますので、ダンナがフォローし、リフレッシュできるようにリードしてあげる必要があります。
※もちろん、ストレスを解消するだけではなく、ストレスがたまらないように家事育児負担を減らしてあげることも重要です。この辺はダンナの家事育児負担を増やす、シッターの活用を考える、効率化を提案する、などの方法も並行して検討しましょう(別記事も書いています)。
休み方を忘れている
皆さんも、受験や就活が終わったあとなどに一気に手持ち無沙汰になった経験がある方も多いのではないでしょうか。
毎日毎日勉強や面接のことだけを考えていて、ある日突然それをやらなくてよくなった時、どうして良いか分からなくなるんですよね。
奥さんも全く同じ状況です。毎日毎日家事育児のことが頭から離れないので、突発的に休める時間ができても何をしていいか分からなくなってしまいます。
その結果、何をしようか迷ってしまい、効果的に休めなくなってしまうことがあります。
奥さんとのコミュニケーションの手段となる
こんな風に思った経験はありませんでしょうか。
僕自身、こんな状況に陥ってしまいました。
その結果奥さんとのコミュニケーションが減り、奥さんはますますストレスがたまり、ノイローゼになってしまうという最悪の循環を招いてしまいました。
別記事でも書きましたが、育児中のママは大人との会話が激減してしまいます。ダンナとのコミュニケーションは唯一の大人との接点と言っても過言ではありません。
ストレス解消に奥さんを誘う(リードする)ことでコミュニケーションの機会が増やせますし、コミュニケーションの機会が増えればストレスを未然に防ぎやすくなる好循環につながりますので、積極的に奥さんを誘ってストレス解消策を試しましょう。
奥さんとのストレス解消にオススメの方法5選
自宅で手軽にできるもの
ビール片手にバチェラー鑑賞
これは単純な手段ですが、意外と馬鹿にできません。バチェラー鑑賞をおすすめするのは3つの理由があります。
1つは、家事育児が頭から完全に離れることです。
育児をしているとテレビ自体見る機会が減りますし、見るとしてもアニメか教育番組だけで、どんどん家事育児の深みにはまりこんでしまいます。
そして、頭が家事育児モードに入っているので、何でも家事育児に関連付けて考えてしまいがちです。
例えば料理番組とかを見ると「今日の夕飯どうしようかな」とか、子供が出てくると「予防接種にいかなきゃ」とか色々と現実に引き戻されてしまいがちです。
その点バチェラーのような番組であれば、料理も掃除もありませんし、そもそも子供も出てこないので、家事育児から完全に離れることができます。
2つ目は、時間も必要とせず、内容もシンプルなので頭を使わずに気軽に見れることです。
1エピソードあたり小一時間で終わるので、子供が寝た後でも手軽に見ることができます。また、子供が夜泣きしたりしても簡単に中断することができます。
内容も他愛なく、頭を使わなくて見れるので会話のネタにちょうど良いです。
例えば、「こんな女いるかー!?」「こんないい子を選ばないなんて!」「この女あざとすぎるだろー」「男も優柔不断やなー」「最後誰が残ると思う?」などです。
さらにお酒が入ると会話が弾む弾む。子供が生まれてからこんなに他愛ない会話をするのは久しぶり、という感覚になるでしょう。
頭を空っぽにして楽しむことができます。
3つ目は、エピソード数が多いので、長く楽しめることです。
バチェラージャパンは現在Amazonプライムでシーズン1~3が公開されており、合計40話ほどを見ることができます(2020年8月時点)。
一晩で1~2話見るとすると、20~40回程度は奥さんと盛り上がることができます!
さらに、現在バチェロレッテジャパンの公開を控えており、コロナにより延期となっているようですが、2020年10月9日からの配信が予定されているようです。(2020年8月時点)
このようにバチェラーは何も考えずに手軽に見れるのでオススメですが、他にもこれいいよ!っていう番組があればぜひ教えて下さい!
ウクレレ演奏(共通の新しい趣味)
奥さんと共通の趣味があると気分転換もしやすいです。nito家的にはウクレレがオススメです。
オススメの理由は3つあります。
1つ目は、初心者でも始めやすいことです。
どちらにも経験のない新しい趣味であれば、一緒に分からないことを教えあったり、成長を共有できるので、コミュニケーションが図りやすいです。
また、思ったよりも簡単に弾くことができるのもポイントです。基本的には4つのコードを覚えれば色々な曲を弾くことができます。nitoと奥さんは2~3日くらい練習をしたら簡単な曲を歌いながら弾くことができるようになりました。
これがバイオリンとかピアノだったらこうはいかないですよね。上達が早いのでモチベーションを保ちながら楽しく続けることができます。
ちなみに、奥さんは子供にディズニー音楽を弾いてあげたい、僕はキャンプとか花見で皆で歌える曲を弾きたい、というモチベーションで練習をしています。
奥さんとどんなシチュエーションでどんな曲やりたい?と話すことも結構盛り上がりますよ!(僕は花見で米津玄師とか星野源やりたいなと思って練習をしています。笑)
2つ目は、購入しやすく、練習しやすいことです。
ピアノなどと違って場所をとることがありません。また、比較的コンパクトなギターなどと比べても、音も小さいので隣の部屋の人に迷惑がかかったり、子供を起こしてしまう心配が少ないです。
金額については、ウクレレはネットで安いものは1万円を切る価格で買うことができます。安いのは3,000円くらいから買え、手に入れやすいです。
ちなみに、僕が体験で行った教室の先生はあまり安いのはオススメしないと言っていました。安くても1万円くらいが良いとのことです。
学び方について、YouTubeでもガズレレさんなど、分かりやすく教えてくれるチャンネルがあったりと、練習もしやすいです。
対面の教室もありますが、znhitomoなどでマッチングして探すこともでき、思ってたよりも練習する環境は整っているな、という印象です。
3つ目は、音楽によるセラピー効果があることです。
個人的には、音楽には瞑想的なセラピー効果があると思っています。一定の時間ウクレレに集中していると、スッキリした気持ちになるんですよね。
これは、上手に音楽を弾こうとすることで、昨今流行りの瞑想やマインドフルネスでいうような「今、ここ」に集中している状況になるからです。
人間の悩みは、将来のことや過去のこと、周囲の環境や他人のことを考えるから生まれます。音を聞いてひたすら再現しようと追いかける行為は完全に「今、ここ」に集中しているので、音楽に没頭することで瞑想やマインドフルネスと同様の効果が得られると考えます。
2~3時間の時間を確保する必要があるもの
ここでは、一定のまとまった時間が必要な趣味となります。シッターや親に子供を預ける必要がありますが、その分リフレッシュ効果も大きいです。
サウナ巡り
最近サウナが流行ってますよね。nito家の最近の1番の流行りです。
時間にして短くて2時間、できれば3時間ほど確保する必要がありますが、これが意外なほど疲れが取れます。
ーー大きいお風呂に子供抜きで1人のんびり入るーーこれ程身近で非日常的な行為を僕は知りません。
考えてもみて下さい。家でのお風呂の時には、子供の体も洗わなければならないし、お風呂は狭いし、お風呂から早く出たがったり、もっと入っていたいと言ったり、全く心が休まらないですよね。
これが銭湯ならば足も伸ばせるし、天井も高い開放感のある空間で、好きな種類のお湯に好きなだけ入りながら、1人だけの時間をゆったりと過ごすことができます。
加えて、サウナでこんなにも疲れが取れるものかと驚くと思います。
というのは、サウナの入り方は正しい方法があるんですよね。皆さんの中にはサウナだけ入っている人がいるかもしれませんが、それでは効果も半減するんですよね。
具体的には、サウナに10分弱、水風呂に1~2分、休憩10分弱、を繰り返すことです。
これを知ってからはサウナ後に劇的に疲労が取れるようになりました。
サウナと水風呂に使ったあとは、スッキリする気持ちになるというか、頭の隅に溜まっていた疲れが取り除かれた感覚になるんですよね。
これは交感神経と副交感神経を交互に刺激することで高いリラックス効果があるからです。
うつ病の原因は、副交感神経が長期間にわたって緊張することだと言われています。
ノイローゼになった僕の奥さんも、サウナと水風呂を試したら気分が晴れてよく眠れるようになったと言ってましたので、奥さんが育児ノイローゼや不眠になっている場合にはぜひ試してほしい方法の1つです。
サウナ巡りのメリットは他にもあります。シッターさんに子供をお風呂にいれてもらうことで、自分たちは帰宅後寝るだけ、という状況を作ることができることです。
この後紹介する奥さんとの食事などは、帰ってきてから急いで、或いは子供が寝たあとにこっそりお風呂に入る必要があるのが面倒なのですが、サウナ巡りでは帰って寝るだけなのが地味に有難いです。
デメリットとしては、お風呂中は奥さんとのコミュニケーションが取れないことです。奥さんとのコミュニケーションは他の方法で補うようにしましょう。
ダンナもゆっくりお風呂に入れていると思うことで、奥さん側も気兼ねなく休むことができるようです。
お住まいの近くのサウナはサウナイキタイなどで調べることができます。世の中にはコアなサウナファンがいることがよく分かります…!
子供同伴で行けないレストランに行く
子供も離乳食が進むと外食できる機会が増えますが、意外と同じような店ばかりに通うことになりがちです。
というのは、お店が子供連れで入りやすい設備や雰囲かどうかや、子供が食べやすいものがあるか、など意外と制約条件があるからです。
たとえば焼肉や鉄板焼きなどはヤケドをするかもしれないので連れて行きづらいですし、静かなお店や高級なお店には周りの目もあって連れて行きづらく、韓国料理やタイ料理など辛い料理は子供が食べられないので足が遠のきます。
その結果、nito家で子供と外食にいくのはファミレス、ラーメン、回転寿司、といったお決まりのお店ばかりになってしまいました。
奥さんもたまに1人の時間ができた時には子供とは行けないようなお店でソロランチをするようなのですが、やはりダンナと行った方が色々な種類を食べられたり、お酒も入って話が弾んだりと、ソロランチよりもリフレッシュができるようです。
カフェで将来の話をする
レストランに行くのと少し似ていますが、カフェに行くのはそれ以上にオススメです。
というのは、奥さんとの会話に集中できるからです。
レストランですと食事もお酒も美味しいがゆえに、会話の内容がそちらに偏りがちですが、カフェならコーヒーだけを片手に、冷静な頭で奥さんとの会話に集中することができます。
カフェで会話する内容でオススメなのはちょっと真面目な話題です。
具体的には将来の話や子供の教育方針などです。
今の仕事をこのまま続けるのか、子供に習い事とか受験をさせるのかどうか、仕事や子供のことを考えれば今の家に住みつづけるのがいいのか、自分の仕事の状況、家計の状況、などです。
家で話したらいいじゃない、と思う人もいるかもしれません。
が、普段生活をしている場所で真面目な話をするのは何だか少し気恥しい感じもあり、子供がいるのも気になるからか、あまり会話が弾みませんでした。日常から少し離れたカフェなど空間であれば、家ではしづらい内容も話しやすくなります
奥さんは僕以上に家事育児のことを考えていますので、子供の教育や将来設計で相談したいことが山ほどあります。
ただ、奥さんは毎日の家事育児に追われ先々のことを考えることができないので、相談したいことを頭の片隅に追いやってしまいます。
日々の忙しさから離れて、会話をしやすい環境を作ることで、お互いの状況や考えが共有でき、不安やストレスを解消しやすくなります。
奥さんとの趣味が合わない場合は?
その通りです。基本的にはトライ&エラーです。
あまりハマらなかったストレス解消法
nito家もいくつか試しましたが、あまりハマらなかったストレス解消法は以下の通りです。
- ランニング・散歩:天候に左右されて習慣化しづらい。
- 映画:時間が指定される。1度に2~3時間拘束されてしまう。
- 旅行:子供の生活リズムが乱れる(寝る時間や起きる時間が遅くなりがち)、非日常すぎてリフレッシュよりも疲れが大きい。お金がかかる。
遠出せず、手軽に始められるものからいくつか試してみて、ぴったりくるものを探しましょう。
奥さんへのアンテナが高まることが最大のメリット
そもそも、奥さんと一緒に趣味やレジャーをするのは、「奥さんにリフレッシュしてもらう」という目的のための手段の一つでしかありません。
○○やろうよ、と奥さんを誘うためには奥さんが何が好きなのか、何をしたら疲れが取れそうか、ストレス解消できそうか、それは子供がいても現実的なのかなどを考える必要があります。
こうすると奥さんへのアンテナが高まり、例えば奥さんが最近タイ料理食べてないって言ってたなとか、ディズニーを子供とよく歌ってるなとか、何気ない発言や行動に気づきやすくなります。
そうなると、家事のこういうところが面倒なんだな、とか育児のこういうところが大変なんだな、と奥さんの大変さを理解・共感しやすくなり、そうすればダンナ側の行動も変わってきます。
そんな時間取れないというダンナへ
このような人は、平日の夜や土日に、シッターや親にお願いしましょう。
奥さんの実家が近い人は、義両親に来てもらうか、義実家に預かってもらいましょう。お金もかからず、わがままも言いやすいです。
親に頼れない人はシッターの利用を検討しましょう。比較的安価なのはスマートシッターやキッズラインです。シッターの利用については別記事で触れていますが、シッターによる事件などもありますので、リスクの認識や一定の対策が必要となります。
また、施設にもよりますが、保育園での預かり時間を延長したり、一時保育、ファミリーサポートを活用する方法もあります(このあたりはいつか記事にまとめてみたいと思います)。
まとめ
奥さんを効果的にリフレッシュさせるためには、ダンナのリードが必要です。 ワンオペ育児とならないように分担を進めることはもちろん、ストレスが溜まってしまったらノイローゼになる前にうまく解消できるようにダンナが積極的に協力しましょう。
奥さんのストレス解消法を考えるうちに、ストレスの原因が見えてきて、家事育児そのものへの取り組み方も変わってくるはずです。
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