こんな悩みに答えます。
育児で疲れた奥さんにリフレッシュしてもらうためには、時間の確保が必要です。しかし時間を作ろうとしてもスキマ時間や子供が起きる前/寝た後では、子供による中断が入ってしまい、十分な時間を確保することができません。
結論を言うと時間を確保するためには、子供と物理的に離れることが必要になってきます。この記事では子供と奥さんを離すために使える方法についてまとめました。
具体的には以下の通りです。
- 親に預かってもらう
- 保育園を活用する(延長保育、休日保育)
- 一時保育を活用する
- ファミリサポートを活用する
- シッターを利用する
以下で詳しく解説していきます。
※もちろん、ダンナが面倒を見ることもよい方法ですが、折角確保した時間は奥さんとゆっくり過ごしてほしいので、ここでは除外しています。奥さんと一緒に行うストレス解消法についても記事を書いていますので、よければ見てください。
親に預かってもらう
一番気軽なのは親に預かってもらうことです。
メリット・デメリット
メリットは以下の通りです。
- わがままを言いやすい
- お金がかからない
- 子供がなついているので預けやすい
- 感染症の心配が少ない
- 犯罪リスク(盗難・いたずら)がない
預けるのが奥さん側の両親のケースが多いと思いますが、やはり身内ですのでわがままを言いやすい、気をあまり遣わないでいいのは心理的に楽です。
また、身内であることにより、変ないたずらをされたり、モノを盗まれたりといった心配がないことも非常に安心感があります(シッターさんとかに家に入られることに抵抗感のある方はまだまだ多いと思います)。家が散らかっていても、あまり気にならないのもポイントです。笑
そこに加えて、お金もかからないのは経済的にも非常にありがたいですよね。
一方でデメリットは以下の通りです。
- 実家が遠い場合には頼れない
- 高齢であり無理をさせづらい
- 子育ての価値観の違い
最大のデメリットは実家の立地に左右されることです。
また、僕たち30代の親世代と言えば、若くても還暦前後。
エネルギーの塊である子供の相手をまともにするのは体力的にも限界があります。○時に公園連れて行って、○時にお風呂入れて…と細かく指示することも難しいですよね。
また、意外と食い違いが生じるのは子育て価値観の違いです。時代が変われば「正しい子育ての方法」も変わります。親の世代での常識が今も正しいとは限りません。良かれと思って親がやってくれたことが裏目に出てケンカになってしまったなんて経験がある人も多いのではないでしょうか。
nito家での活用状況
nito家では奥さんの実家が家から遠く(1時間強)ほとんど頼れていません。
義実家の近くに住む奥さんの姉妹家庭は頻繁に頼っているようです。保育園のお迎えやら毎日の晩御飯やら面倒を見てもらっているようで、とても羨ましく思います。
ただ、孫の面倒を見るのが大変だ…なんて話を義両親がもらしているのを聞くと、近かったとしても日常的には頼りづらかっただろうなとも思います。(子供の面倒見すぎて親が倒れてしまっては元も子もないですよね…)
保育園を活用する(延長保育、休日保育)
nito家的に一番オススメなのは保育園を活用することです。もっともコストパフォーマンスに優れた方法と思います。しかしながら、園によって異なる点に注意が必要です。
メリット・デメリット
メリットは以下の通りです。
- 子供が慣れている環境である
- 面倒なルールがない
- 盗難リスクがない
- ベビーシッターに比べて料金が安い
普段子供が通っている場所に預けるのは、子供にとっても親にとっても心理的な負担が少ないことが大きなメリットです。
親にとって一番心配なのは、知らない先生に預けていたずらされることではないでしょうか。
初めての施設や先生に預けるとき、僕はいつも「ここに預けて大丈夫かな…」と少なからず心配してしまいますが、ほとんどのパパママも同じ心配をしていると思います。
普段通っている保育園であれば先生の人となりや園の雰囲気などもわかっているため、変に心配をする必要がないのは親にとって心理的な負担が少ないです。
一方で、デメリットとしては以下の通りです。
- 認可保育園では使えない
- 子供の数が少ない
最大の問題は認可保育園では利用が難しいことです。
認可保育園は国が定めた基準をパスした保育施設であり、基本的な思想として”家庭では「保育に欠ける」場合の保育施設”として設置されています。
この「保育に欠ける」というのは就労や病気等により子供を日中育てることができない状況を指しているのですが、誤解を恐れずに言えば、「子供を預けて職場復帰できているのであれば、ストレスが溜まっていてもそこは自分で何とかして」という思想ともいえます。
そのため、認可保育園では「親が子育てのリフレッシュのために保育園に遅くまで預けるor休日に預ける」行為は認められていません。(こっそり預けるご家庭もあるようですが)
国の立場として待機児童問題の解消を優先させているのは理解はできますが、就業後の育児ノイローゼの予防にももう少し力を入れて欲しいなと僕は思っています。
一方で無認可保育園、あるいは都の認可が下りている認証保育園であればその縛りがないので、利用できる場合が多いです。
このあたりは園によっても異なると思いますので、保育園に確認してみましょう(保育園に確認しづらければ、ママ友に聞いてみましょう)
nito家も最初は気にしていましたが、実際に預けたところ子供はまったく気にしていませんでした。子供にもよるかもしれませんが、親が気にしすぎているということもあるかもしれません。
nito家での活用状況
nito家では、保育園の延長保育や休日保育は最も活用している方法です。
幸い、nito家では認証保育園に通わせているので、特段の問題なく預けることができています。
認可保育園にこっそり預けている友人家の話を聞くと、送り迎えの際の服装をきっちりする(出勤時の服装、化粧など)ことで休日勤務のふりをして預けることがあるようです。ただし、子供が急な発熱した場合など、緊急連絡先として職場に連絡がいくことがありますので、発覚してしまう場合もあるようです。
もっとも、最近は在宅勤務が普及してきたので、以前よりもこっそり利用しやすくなっているかもしれません。
中には、スーパーに寄ってからお迎えに行った際、買い物袋を見られて、「買い物に行く時間があるなら早くお迎えに来て下さい」と注意されるケースもあるようです。
個人的にはそこまで神経質になる意味あるか?と疑問に思いますが、このあたりは基準を満たしているかのチェックが国から入るため、認可保育園は日ごろから管理に気を遣っているようです。
一時保育を活用する
一時保育という方法もあります。民間か公的機関か、また預ける施設によって使い勝手は変わってくるようです。
メリット・デメリット
メリットは以下の通りです。
- ベビーシッターに比べて料金が安い
- 盗難リスクがない
- 基本的には理由を問わずに預かってくれる
料金は場所によって異なりますが、基本的には800~1000円/時くらいで預かってもらえるところが多いです。
イメージを持っていただけるように、都内の一部施設の比較を下記にまとめました。需要があれば順次増やしていこうと思います。なお、「ママズスマイル」は全国7都道府県に展開する民間の保育業者となります。
施設名 | 単価 | 利用可能時間 | 利用方法 |
あっぴぃ(公立保育施設) | 500-600円/時 | 07:30~21:00 | 会員登録後、利用1か月前~前日の午前中までに電話または来館して予約(日祝は1週間前まで) |
あいぽーと(公立保育施設) | 800-1400円/時 | 08:30~18:30(原則5時間以内) | 会員登録後、利用1か月前から受付開始(場所により異なる) |
ママズスマイル(民間/高田馬場店) | 910円~/時(休日等のオプション有) | 10:00~17:00 | 当日利用可能。事前予約不要。 |
上記の「あっぴぃ」や「あいぽーと」などは公的施設ですが、上述の保育園による休日保育などとは異なり、基本的には親の育児疲れを解消するために設けられている施設なので、リフレッシュ目的での利用が可能です。
なお、公立の保育園でも一時保育のサービスはありますが、親が病気の場合などに限られるため上記からは外しています。
上表の中ではママズスマイルが一番使いやすそうですね。
一方で、デメリットは以下の通りです。
- 保育園に比べ、細かな決まりが多い
- 慣れていない環境である(知らない先生・初めてのお友達)
- 感染症のリスク(集団保育)
定期で預かる施設と異なり、毎日入れ代わり立ち代わり色々な子供が出入りするので、持ち物の管理(持参物の数量や名前の書き込み)など保育園に比べれば細かな決まりが面倒に感じます。
また、慣れていない環境であることが子供がストレスを感じる可能性も考えられます。
nito家での活用状況
nito家では公的施設への一時保育を何度か使ったことがあります。
普段通わない施設に預けても最初こそ子供は不安そうにしていますが、お迎えに行く頃には楽しそうに遊んでいましたので、慣れない環境というのは全く問題ありませんでした。
ただ、細かなルールが煩雑だったり、直前に申し込みしても予約がいっぱいで使えない場合が多く(預けたくなるのは直前の場合が多いですよね…)、あまり利用できませんでした。
そうこうしているうちに引っ越しをしてしまい、近くに一時保育施設がない地域だったため、あまり利用せずに今日に至ります。
当時の自分にアドバイスをするとすれば、「休む日を計画的に決めて、前もって予約をしておくべき」ということです。育児中は先々のことなんて考えられない!というのが現実とは思いますが、強制的に休む日を決めておくのは仕事でも同じですよね。
ママズスマイルなどはとても使いやすそうなので、家の近くにあったら絶対に利用していたと思います。
ファミリサポートを活用する
ファミリサポート、通称ファミサポを活用されているご家庭も多いです。
メリット・デメリット
メリットは以下の通りです。
- ベビーシッターに比べ料金が安い
- (援助会員宅の場合)盗難リスクがない
- 感染症リスクが低い
ファミリーサポートは自治体が運営する互助制度であり、全国 863市区町村で展開されている事業です。
保育の支援を受けたい会員と、困っている家庭を支援したい会員が、自治体を経由してマッチングを行うサービスです。
料金は都内の場合であれば700-800円/時と、一時保育の費用負担と同水準で利用することができ、シッターよりも安いことがメリットです。
一方のデメリットは以下の通りです。
- マッチング率が低い
- 自分で選べない
- 原則はボランティアベースである使いづらさ
最大のデメリットはマッチング率が低いことです。
平成29年時点では支援を受けたい会員数(パパママ)57万人に対し、援助会員が13万人しかおらず、圧倒的に不足しています。
やはり価格が安いこともあり非常に人気であることが表れています。
また、行政のマッチングサービスということも手伝い、利用までの手間も結構かかり、ファミサポや援助会員と適宜連絡をとり、面談を実施していく流れになるようです。
また、どのような支援会員とマッチングされるかが分からないため、会員によってあたり外れがあるようです。(伝聞調になってすみませんが、後述の通りマッチングできずに諦めたので…)
うまいことマッチングできれば便利なサービスだと思います。
nito家での活用状況
nito家ではファミサポは利用していません。厳密にはマッチングできませんでした…。
当時問い合わせたところ、支援会員が埋まっておりいつごろ利用できるか不明、といわれたため利用を諦めました。40万人も足りないならそりゃそうだわな、という感じです。
また、個人的には個別保育の場合は保育者を自分で吟味したいという気持ちがあります。
基本的にはファミサポ側から適した人材を紹介してもらえるので、吟味する手間が省けるという考え方もあります。また、事前の面談もあるので変なリスクはないとは思いますが、自宅であれ援助会員宅であれ密室での保育となり、万が一がないとも限りません。
そのため、選ぶ段階から自分で納得して決めたいと思っています。
というわけで、nito家ではシッターを利用しています。
シッターを利用する
nito家が2番目に使っているのがシッターです。しかしながら、人との相性やリスクを承知で使う必要があります。
メリット・デメリット
メリットは以下の通りです。
- 人を選べる
- 利用しやすいシステム
- 感染症リスクが低い
上記のファミサポで述べた通り、マッチング型のベビーシッター(※)であれば、自分でサポーターを探して選ぶことができる点は手間でもありますが、メリットと感じています。
※派遣型のサービスもありますが、そちらは先生は選べず、また質が高い代わりに料金も高いため、nito家ではマッチング型を主に利用しています。
具体的にはkidslineを利用しております。kidslineでは、保育士資格の有無やプロフィールなどを比較的細かく見ることができ、判断の材料が多く掲載されています。
また、事前の説明会などに出る必要もなく、システム上で会員登録・サポーター選定・日程調整・予約・決済まで全てが済みますので、非常に楽です。
一方、デメリットは以下の通りです。
- 犯罪リスクがある(盗難・いたずらなど)
- 料金が高い
最大のデメリットは自宅での個別保育となるため、リスクが比較的高いことです。これはファミサポでも同様のことが言えますが、やはり密室での保育となりますので、盗難やいたずらのリスクがゼロではありません。
もちろん、そういったリスクは集団保育でもあり得ますが、やはり他の保育士の先生や子供の目がある施設と、サポーターと子供しかいない自宅とではリスクが段違いです。
実際にkidslineでは2020年に2件の性的な事件が発覚しており、これに対する運営の対応が問題視され、ネットで騒がれました。
また、ファミサポでは援助会員宅での保育も受けてくれますが、シッターは基本的には自宅に来てもらうタイプであるため、盗難等のリスクもあります。
更に、上述の公的サービスの単価が1,000円/時程度であるのに対して、シッターの時給は2,000~3,000円程度と倍以上の価格になります。
nito家での活用状況
確かにデメリットも大きく、各家庭による考えが最も表れる選択肢だと思います。
それでも、nito家ではシッターサービスの利用が2番目に多いです。その理由は3つあります。
一つ目は、消去法です。近場に一時保育の施設がなく、ファミサポも頼れない状況なので、シッターに頼らざるを得ません。
二つ目は、サポーターとの信頼関係です。今のところnito家では良いサポーターに出会えているため、リスクは小さいと判断しています。
三つ目は、割引サービスをフル活用できる状況であるからです。kidslineでは内閣府補助券を活用することができ、子供1人につき2,200円/回の補助を受けられます(サポーターが保育士や幼稚園教諭資格を有するなどの規定あり)。
子供1人につき2,200円、2人であれば4,400円となり、2時間分くらいは補助で賄うことができます。
その結果、他のサービスに比べた使いやすさからシッターという選択肢を選び、その中でも他の業者に比べた料金の安いkidslineを利用しています。(その代わり、kidslineは問題発生時の対応に不安を覚えます)
まとめ:時間がない人に表を作りました
今までの内容を下表にまとめます。
実家 (近い) |
実家 (遠い) |
保育園 (認可) |
保育園 (無認可) |
一時保育 | ファミサポ |
シッター (マッチング型) |
|
料金 | ◎ | - | - | 場所による | 〇 500-1,000円程度 |
〇 700-800円 |
△ 2,000-3,000円程度 |
子供の慣れやすさ | ◎ | - | - | 〇 | △ | 〇 定期なら慣れる |
〇 定期なら慣れる |
使いやすさ | ◎ | - | - | 〇 | △ 直前は埋まりやすい |
× マッチング率低い 道のりが長い |
〇 |
犯罪リスク | ◎ | - | - | 〇 集団保育 |
〇 集団保育 |
△ 個別保育 |
△ 個別保育 |
感染症リスク | ◎ | - | - | △ 集団保育 |
△ 集団保育 |
〇 個別保育 |
〇 個別保育 |
そもそも自分が置かれた状況では使えない選択肢もあるでしょう。
また、その中でも何を重視するかは各家庭の価値観により異なります。
まずは集団保育か個別保育か、個別保育の場合は先生をどこまで自分で選びたいか、などを財布と相談しながら決めていきましょう。
どの方法でもリスクはあります。
どのような子育てをしたいか、どこまでのリスク・いくらまでのコストは許容でき、どうやったら最小化できるのか、などを夫婦でよく話し合うことが非常に重要です。
この記事が皆さんが奥さんと会話するきっかけになれば幸いです。
各サービス料金や使いやすさなど一長一短。何が最適だと自分が思うか、奥さんと相談してみましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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